もうわたしは我慢しない!見たいアニメを、見たいときに見る方法とは

【アニメ】無料の違法動画サイトの功罪と、配信サイト海外展開の提言

えいえい 怒った?

みなさん、オルカーー!!

アニメをネット配信動画(VOD)で見る人のための情報サイト「あにまんど速報」の管理人、さかまた凪(@anime_VOD)よ。

ナギって呼んでね!

ナギ

「アニメを見るとき、違法動画サイトを使うのをやめよう!」というのは簡単です。そんなことは誰でも知ってる。

事態を打開するためには、そこからもう一歩進んで、「違法とわかっていて、それでもなお利用する人がいるのはなぜか?」という問をたてなければなりません。

この問に対して「金がないからだろ?」という答えしか浮かんでいないあなたは、一面的な真理を言い当てていますが、それだけでは不十分です。ここで思考停止しているあなたにこそ、読んでほしい。


違法サイトの「罪」

いまさら言うまでもないことだけど、アニメの違法動画配信サイトの問題点は「制作者にお金が流れない」という点に集約されます。

映画などでも「海賊版」という言葉がありますが、サイト運営者は、海賊や私掠船と同じように、アニメを「盗んで」お金を得ているのです。

農家の人が、1年間かけてじっくり育てたお米や野菜や果物を、盗んで売っていたら「けしからん!犯罪だ!」って思いますよね。違法のアニメの動画配信サイトも、やってることはそれと同じ。

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違法サイトの「功」

いま挙げた違法サイトの「罪」はみんな知ってること。

政府も、アニメ業界も、一般人も「違法サイトはダメ!だって違法だもーん!!」ってレベルの意見を表明するだけで終わっている。

しかしそれだけでは浅い。浅すぎる。それでは中卒の知的レベルとかわらない。

違法サイトが「違法」にもかかわらず、長いあいだ運営され続けているのは、一定の需要を取り込む受け皿になっているからである。

そこで、大卒のあなたなら「なぜ、違法サイトが広く受け入れられるか?」という問をたてて、解決策を考えなければならないのです。

お金が払えない中高生

中学生なんかだと、「お金がなくて有料の動画サイトに登録できない」という事態に陥っているケースが考えられます。

現在放送中のアニメであれば、録画してアニメを見ることができますね。スマホもってるならAbemaTVとかもいいでしょう。

しかし、もしも中学生が数年前のアニメが見たいと思ったら、どうすればいいでしょうか?

真っ先に思い浮かぶのは「レンタル」ですが、レンタルショップに見たいアニメのDVDがピンポイントで置いていることなんてレアケースです。

そんな中学生に「我慢しろ」というのは酷な話。

えいえい 怒った?
中学生(一例) ©大川ぶくぶ/竹書房・キングレコード

「我慢できないほどそのアニメを見たい!」という熱量を持ったアニメ好きの中学生なら、「最後の手段」として違法動画サイトを使うことだって、十分にあり得る。

アニメーターの資料として

アニメーターは、中学生よりも「まとも」なお金をもらっていると思います。

しかしそれでも「金がないから、違法の無料動画サイトを利用する」ってケースが少なからずある模様。Togetterのまとめが、わかりやすくて参考になる↓↓

参考 限界アニメ業界の悲痛な現状「anitubeが死んだら作画の質は下がる」Togetter

アニメーターさんは、過去のアニメを「資料」として参考にするんですよね。 「このアニメの、このカットがかっこいい!好き!」って思ったら、その職人芸を真似たいと思うはず。 しかし、その職人芸を真似るために、違法の動画サイトが使われているらしい。

このケースの場合は、アニメーターの賃金が低すぎること(月収9万円レベル)が最大の問題です。

ですが同時に、「アニメーターが「資料」として参考にできる最良の選択肢が、違法動画サイトである」という現状も、1つの問題として忘れてはならないでしょう。

決済手段がない

アニメーターのことはいったん忘れて、さきほどの中学生を思い出してほしい。

dアニメストアやAmazonプライムビデオなら、月額料金は400円なんです。

中学生の中には「月に400円ならおこづかいの中から払えるぜ!」って子も、少なからずいるでしょう。

ハルヒ エンドレスエイト
お金持ってそうな高校生 (c)2007,2008,2009 谷川 流・いとうのいぢ/SOS団

しかし、それでも中学生はdアニメストアやAmazonプライムビデオに登録しません。なぜか。それは支払う手段がないからです。

多くの動画サイトは、支払い手段をクレジットカードに限定しています。クレジットカードを持っていない中高生は登録することができず、未成年の需要を取りこぼしています。

これに対しては、キャリア決済を導入するなどの方法が考えられますね。携帯電話の料金と一緒に払うことで、天引きしてもらえばOK。

海外勢の受け皿として

海外のアニメファンが、アニメを見るために違法動画サイトを利用している…という側面もあります。

海外のアニメファンが日本のアニメを見るためには、クランチロール、Netflix、Amazonプライムビデオなどの選択肢があります。

しかし海外勢にとっては、こうしたアニメの公式配信よりも違法動画サイトのほうが、使い心地がいいみたいです。

金銭的な余裕が出てきたので、海賊になって七つの海を航海する旅に終止符を打ち、きちんとお金を払ってアニメを見始めた。手始めに、クランチロール、Netflix、そしてアマゾンプライムに登録してみた。

結果・・・不満だらけだ!

これについては、スレ内で賛否ある模様。全文はこちら↓↓

参考 海外「アニメの違法視聴を止めたけど、公式有料動画配信に満足できない!」
日本にいると、なかなか「公式配信が使いにくい」という発想にはならないわよね

ナギ

違法サイトって、広告も鬱陶しいし、動作も重いし、使いにくさを我慢するレベルのものですからね。

「海外のアニメファンにとって、最も使い心地のいいサイトが違法動画サイトだった」というのは皮肉すぎるんだけど、質の高い公式サービスを海外市場にぶっこめば、アニメファンの登録者を獲得できるってことですよ。

ちなみに、実はマンガ業界でも国内で同じことを言ってる人がいる。

公式出版社らが手間や契約や利害関係でまごついてる間に、反社辺りが運営してるであろう、その辺の浮世の煩わしさガン無視した違法サイトが、正規ルートよりもはるかにユーザーフレンドリーなプラットフォームで、商品クオリティも圧倒的に高い状態のものを無料でばら撒いてるんだから、そりゃ勝てるはずないんだよ。

せめて違法サイトが勝ってる所は「無料」の一点だけであってくれよ。それ以外でもボロ負けしてんの恥ずかしくないのかよ。

電子書籍を読もうと思っても、Amazon Kindleですら煩わしくてクソ。結局、違法サイトが一番使い心地がいい。そんな現状を嘆いています。全文はこちら↓↓

参考 違法アップロードサイトが人気なのは「無料だから」だけではないはてな匿名ダイアリー

対策

こうして違法サイトが「最後の受け皿」となっている現状に対して、どんな手を打てばいいでしょうか?

違法サイトの法規制?でもそれってイタチごっこですよね。わたしは「配信サイトの革新」が最良の打開策だと考えています。


ここだけの話… (C)2018 大武政夫・KADOKAWA刊/ヒナまつり製作委員会

そもそも、なにかあると、すぐに「規制しろ!」ってのはいかにも日本的な考え方です。1

しかし、考え方を変えれば、そこには需要があるってこと。民間企業がそこの需要の受け皿になれば、十分にマネタイズの余地がある。実はビジネスチャンスなのですよ。

  • ありがちな発想:公権力で法的に規制して、違法なサイトをぶっ潰す
  • わたしの提案:上位互換サービスをつくって、違法サイトをぶっ潰す

ビジネスの本質が「価値の提供」であり、「顧客の抱える課題の解決(Problem Solving)」であるということに、いま一度目を向けてみましょう。

海外勢にとって、アニメを視聴する最も快適な手段が違法サイトならば、快適な国内サービスを海外展開すればいい。アニメの配信権利を「国内限定」とか言ってないで、海外でも見られるようにしてやればいい(字幕つける手間だけはかかりますが)。

現在、国内でしか見られない動画配信サイトもたくさんありますが、YouTubeなんてどこの国でも見られるでしょ?あれをやりゃーいいんっすよ。ビジネスモデルの考え方を変えれば、まだまだユーザーを獲得する余地はたくさんあると思います。

アニメーターがAnitube使ってるなら、たとえばdアニメストアあたりが、アニメ制作会社に対する法人向けプランを作ってもいいかもしれない。アニメ制作会社が囲い込んでるアニメーターが、アニメを「資料」として好きなだけ見られるようにしてあげればいいよね。

お金がなくてアニメを見れない人がいるなら、無料で見られるように「フリーミアム」のビジネスモデルを採用すればいい。AbemaTVやGyaO!のように広告ビジネスでもいいかもしれないね。

未来のアニメ配信サービスはこうなる

アニメの違法動画配信サイトの根絶につながるような、革新的なアニメ配信サービスとは、ズバリ、これです。

こんなサービス:
  • 専門の配信サービス
  • 快適すぎるUI
  • グローバル市場に展開
  • フリーミアムのビジネスモデル

iPhoneが世界共通でどこでも愛されるように、グローバル市場で愛される革新的なアニメの動画配信サービスが、きっと登場します。

「簡単に言うなよ!そんな夢物語だろ!理想論だろ!」…って思いますか?

実は、そうでもないんだよなーーー!!!

それは、アニメと同じように「違法視聴」の根絶に取り組み、世界的に成果を挙げている、音楽配信サービスの「Sporify」です。

参考 Spotifyは違法ダウンロードを駆逐する切り札か!?WIRED.jp

「フリーミアム」というビジネスモデルは、「基本無料で、プレミアムプランに登録すれば、さらに便利に使える」ってパターンのやつですね。

フリーミアムの例
有名なところだと、ニコニコ動画とか、Evernoteとか、Slackとかがあります。

スウェーデン発のストリーミングサービスですが、世界的に広まっていき、違法ダウンロードを数割減らているというデータが各国で出てるんだそう。

お金を払いたくない人を、ユーザーとして取り込んだSpotifyの功績は大きいわよ!

ナギ

機会損失が大きすぎる

いきなりフリーミアムとかは難しいかもしれませんが、たとえばdアニメストアが日本以外でも見られるようになったり、法人向けプランができたりするだけでも、ずいぶんと状況は好転すると思います。

アニメーター、未成年、海外勢…など、それぞれ事情がありますが、違法動画サイトを「喜んで」使っている人は少数にとどまるでしょう。

みんな「違法だし悪いことだ」ってわかってても、他に選択肢がないからやむを得ず使ってるんです。それをいくら頭ごなしに否定したところで、彼らが有料ユーザーに転身することはほとんど望めません。

むしろ「公式」に魅力的なサービスがないから、ユーザーは仕方なく違法サイトに流れてしまっていて、とてももったいないと感じます

ナギ

潜在的な市場はとても大きいのに、ファンをうまく囲い込めていないですよね。ぶっちゃけ、めっちゃ機会損失だと思ってます。

うまくお金が回ればアニメはもっとおもしろくなる!そんな未来に期待しつつ…。

あなたは、どう考えますか?

以上「あにまんど速報」管理人の、さかまた凪でした。またね〜。

ナギ

  1. 行政がガイドライン策定したり、政府法案で法整備したりと、日本人はとにかく公権力を拡大する選択肢を支持します。ですがわたしは、腐敗した公権力が増強されることは好ましくないと考えています