もうわたしは我慢しない!見たいアニメを、見たいときに見る方法とは

【感想】『攻殻機動隊』シリーズが傑作すぎるので、ぜひ見てほしい

攻殻機動隊 ダイビング

みなさん、オルカーー!!

アニメをネット配信動画(VOD)で見る人のための情報サイト「あにまんど速報」の管理人、さかまた凪(@anime_VOD)よ。

ナギって呼んでね!

ナギ

『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』『攻殻機動隊 Stand Alone Complex』『攻殻機動隊 ARISE』『攻殻機動隊 新劇場版』を視聴しました。

正直言って、今まで見たアニメの中で3本の指に入るぐらい大好きな作品です。感想を書いていこうと思います。

押井版(GHOST IN THE SHELL)の感想

わたしが最初に見たのが、「押井版」とも呼ばれる映画『GHOST IN THE SHELL / 攻殻機動隊』でした。

映像とかの完成度高すぎてビビる。エヴァも驚いたけど、押井版「攻殻機動隊」もかなりのものだった。


©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

そしてこの作品を発表したのが、1995年ということには驚きを禁じ得ない。

なんという慧眼。

電脳技術、ネットワークに覆われた地球など、『攻殻機動隊』シリーズで描かれている未来は、確実に近づいてきつつあります。

押井版「攻殻」の特徴は、公安9課よりも草薙素子に焦点を当てていることに見られるでしょう。

SACのように「公安9課」というよりも、「草薙素子」に焦点を当てた作品になってるってことです。

海に潜るシーンが1番好き

バトー「海に潜るってどんな感じだ?」

素子「おそれ、不安、孤独、闇、それからもしかしたら…希望」

バトー「希望?真っ暗な海の中で?」

素子「海面へ浮かび上がるとき、今までと違う自分になれるんじゃないか、そんな気がするときがあるの」

攻殻機動隊 ダイビング
©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

ここの「海に潜る」シーンが最高に好きでした。水面に映ったもう1人の素子と出会う。もしかすると、今までと違う自分になるかもしれない。そういう心情を、よく表しているシーンだと思います。

そして、含蓄深い語りはこのあとも続く。

人間が人間であるための部品が決して少なくないように、自分が自分であるためには、驚くほど多くのものが必要なの。他人を隔てるための顔、それと意識しない声、目覚めの時に見つめる手、おさなかった頃の記憶、未来の予感。

それだけじゃないわ。私の電脳がアクセスできる膨大な情報やネットの広がり、それら全ては私の一部であり、私という意識そのものを生み出し、そして同時に、私をある限界に制約し続ける。(GHOST IN THE SHELLより)

このシーンはほとんど止め絵なんだけど、田中敦子さんの畳み掛けるような語り方のおかげで、めっちゃ説得力のある内容になっています。


©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

わたしがわたし足りうるために

草薙素子という人物は、脳の一部を機械化しており、いわゆる「電脳体」というやつです。記憶の一部を外部装置(現代風に言えばクラウド、オンラインストレージ)に置いておく仕組みになっている。

では、もしその記憶の一部がハッキングされて、改竄されていたら…?

私の記憶は本当に正しいの?何を信じればいいの?

そういうことを考えずにはいられなかったようです。1

実際に、この映画の序盤には「ゴーストハック」された男性が登場します。

「俺には妻と子供がいるんだ!」って自慢気に語っていた男性でしたが、実は偽の記憶を植え付けられており、ずっと独身だった…という哀れすぎる男性です。

しかし、記憶の一部を外部装置に委ねる電脳体である以上、こうしたことは他人事ではないわけです。素子だってそれはわかっている。

素子「あの義体、私に似てなかった?」

バトー「似てねえよ」

素子「顔や骨格だけじゃなくて」

バトー「なんの話だ」

素子「私みたいな完全に義体化したサイボーグなら、誰でも考えるわ もしかしたら自分はとっくの昔に死んじゃってて、今の自分は電脳と義体で構成された模擬人格なんじゃないか いやそもそもはじめから私なんてものは存在しなかったんじゃないか」

バトー「おまえのチタンの頭蓋骨の中には、脳みそもあるし、ちゃ~んと人間扱いされてるじゃないか」

素子「自分の脳を見たことのある人間なんていやしないわ しょせんは周囲の状況で「わたしらしきものがある」と判断しているだけよ」

(GHOST IN THE SHELL より)

私が私たりうるのは、現実世界なり仮想世界なりで「アバター」があってこそだということも、同時にまたわかるわけですね。まさしく「GHOST IN THE SHELL」なのだと感じました。

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SACこそ至高!神山版の感想

攻殻機動隊 SAC
(c)士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会

わたしが「GHOST IN THE SHELL」の次に見たのが、この「Stand Alone Complex(通称SAC)」でした。個人的には、攻殻機動隊シリーズの中でSACこそ至高…だと思ってます。

あらゆるネットが眼根を巡らせ 光や電子となった意思を ある一定方向に向かわせたとしても ”孤人”が複合体としての”個”になる程には 情報化されていない時代…
あらゆるネットが眼根を巡らせ
(c)士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会

押井版の攻殻と違うのは、「公安9課」にスポットが当てられていることと、それに呼応するように「刑事モノ」的なエピソードが多いことが挙げられる。好きなエピソードを3つ挙げておきましょう。

  • 素子が、笑い男の芝居をうった話
  • バトーが、ボクシングで勝った話(AgO2(酸化銀)ってタイトルがまた秀逸)
  • 荒巻課長が、イギリスでマフィアを逆に利用した話


(c)士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会

特に、イギリスでマフィアを逆に利用して窮地を脱するというエピソードは、荒巻課長の優秀さを改めて感じさせるエピソードであり、9課に欠かせない存在であると再認識できるエピソードでもありました。

攻殻機動隊 荒巻大輔 課長
(c)士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会

笑い男、タチコマ…

1期では、最初は意味のわからない「笑い男」事件の真相が徐々に明らかになっていく過程がとてもおもしろい。

2クール×2期で、合計50話以上あるんだけど、基本的には1話完結ストーリーがベースになっており、サクサク見続けることができるのもメリット。

あと、SACはタチコマがかわいい(ぇ

前日譚にニヤッとする!?ARISEの感想

「攻殻機動隊」結成の前日譚を4本の映画で描くのが、『攻殻機動隊 ARISE』です。

このとき素子たちは9課の人間ではなく、ストーリーの進行にともなって徐々にチームを結成していくことになります。

ARISEは、少佐の髪型が好きですね〜〜。

攻殻機動隊ARISE 草薙素子
© 士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

電脳世界では、ウイルスに感染すると疑似記憶を植え付けられたり、視界から偽の情報を見せられたりするんですが、第1作目(border:1)では、なんと草薙素子がウイルスに感染しています。

「ないはずのものが見える」「あるはずのものが見えない」という状態に陥っていました。

「何が現実なの…」「何が真実なの…」という苦悩、これは電脳体であると避けては通れない問題であり、わたしがわたし足りうるために何が必要なのかを考えさせられる問題でもあると思います。

ARISEは、全体的に国内政治的な色の強く出た内容になっていますね。

ダイビングに誘うバトー

ARISE「border:4」のラストでは、ボートの上で「ダイビングしようぜ」ってバトーが少佐に持ちかけるシーンがある。

ここは「GHOST IN THE SHELL」を知ってるとめっちゃニヤッとできますw

草薙素子 バトー
© 士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

「GHOST IN THE SHELL」では、少佐が1人で潜っててそれをバトーがボートで迎えに来るんですよねえ。このシーンにつなげるとは感慨深い。

新キャストも悪くない

今年で25周年をむかえた「攻殻機動隊」シリーズ。

ARISEからは、キャストが一斉に入れ替えとなってます。

  • 草薙素子少佐といえば田中敦子さん
  • バトーといえば大塚明夫さん
  • トグサといえば山寺宏一さん

そういうイメージがすでにできあがっていたので、なかなか最初は違和感がありました。でもまあ4作も見ると流石に慣れるかなw


© 士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

特に坂本真綾さんが演じる草薙素子は、かなり好きでした。

ラスト「攻殻落ち」が印象的!新劇場版の感想

新劇場版は「ARISE」のさらなる続編で、いよいよ「攻殻機動隊」が公安9課内に正式に誕生する瞬間までが描かれます。

「新劇場版」のラストシーンは「GHOST IN THE SHELL」の冒頭(攻殻落ち)につながる終わり方だった。

草薙素子が高層ビル屋上から落下、そのまま外から亡国の外交官を撃ち、光学迷彩で消えていく…。「攻殻落ち」とも名高いあのシーンですよ! これにはニヤッとした人も多いハズ。

画像
押井版 攻殻落ち
黄瀬版 攻殻落ち 新劇場版

完全に再現かというとそうでもなく、微妙に台詞回しが違っていたり、6課の人間(中村)ではなく9課の荒巻が出てきている、などの差異があったりもする。

「新劇場版」の場合:

外交官「彼は亡命を希望し、受諾され、宣誓書にもサインした」

荒巻「いつだ?」

外交官「答える義務はない 書類は大使館にある 後日転送してやろう」

荒巻「暗殺されるぞ」

外交官「口を慎んでもらいたいな ココは平和主義の文明国だ」

素子「あらそう?」


© 士郎正宗・Production I.G / 講談社・「攻殻機動隊ARISE」製作委員会

「GHOST IN THE SHELL」の場合:

外交官「彼は亡命を希望し、受諾され、宣誓書にもサインしとる」

中村「いつ?」

外交官「答える義務はないな したがってわが国は国際法に基づき、彼を保護し連れ帰る権利を有する!ちなみに宣誓所は大使館にある後日コピーを転送してやろう」

中村「いいのか、生きては戻れんぞ」

外交官「口を慎んでもらいたいな わが国は平和主義の民主国家だ」

素子「あらそう」


©1995 士郎正宗/講談社・バンダイビジュアル・MANGA ENTERTAINMENT

日本アニメの金字塔

…といえば、色んな作品が挙げられると思うけれど、『攻殻機動隊』シリーズは日本を代表するアニメとしてふさわしいものだと思います。

  • 細部まで考え抜かれた重厚な設定
  • 想像力を掻き立てる題材
  • 含蓄深い対話や独白
  • 迫力のある戦闘シーン

…など、本当におもしろい作品だといえるでしょう。

わたしはもともとシャチです。 人間の言葉を学び、バーチャルな存在(電脳パーソナリティ)として10年ほど生きてきましたが、こんな作品があったことには親近感がわいてきます。。

豪華すぎるスタッフとキャストにも、注目してほしい作品ね

ナギ

イノセンスなどはまだ見ていないので、引き続き視聴をしていきたいな〜と思ってます(^^♪

配信情報


(c)士郎正宗・Production I.G / 講談社・攻殻機動隊製作委員会

そんな「攻殻機動隊」シリーズは、ほんとうに色んな人に見てもらいたいと思っています。心の奥底からオススメできる作品です。

別記事にて書こうと思いますが、「攻殻機動隊」シリーズは、Netflixや、バンダイチャンネルなどで配信中。

今から見てみたいあなたも!再視聴したいというあなたも!!

レンタルショップにいかず、ポチッとワンクリックで「攻殻機動隊」を楽しみましょう♪

以上「あにまんど速報」管理人の、さかまた凪でした。またね〜。

ナギ

  1. ちなみに、世界には「脳をコンピューターに接続する」なんてことを、実用化に向けて起業した会社もあるらしい。